GMO ドメイン移管ガイド:Cloudflare への完全移管手順
GMO ドメイン移管ガイド:Cloudflare への完全移管手順
概要
本ガイドは、GMO Internet, Inc. で登録されたドメインを Cloudflare へ完全移管するための詳細なステップバイステップガイドです。移管に失敗しないための重要な注意点とトラブルシューティングも含めて解説します。
移管の目的
- Cloudflare の高速・安全な CDN、セキュリティ機能を利用する
- GMO レジストラから Cloudflare レジストラへ移管し、管理を一元化する
- 無料の WHOIS プライバシー保護(デフォルトで有効)
- DNSSEC のワンクリック有効化
移管前の準備
1. 必要な情報の確認
- 移管するドメイン名
- Authorization Code(EPP Code) - GMO から発行してもらう必要があります
- ドメインのロック状態 - GMO 側でロックされている場合は解除が必要
2. Authorization Code の取得
GMO 側で Authorization Code を発行する手順:
- GMO のドメイン管理ページにログイン
- 移管したいドメインを選択
- ドメインの設定画面を開く
- 「Authorization Code」または「移管キー」を発行
- メールで送信されるか、画面上で表示されます
重要: Authorization Code は 4 日以内に使用しないと自動的にキャンセルされます。
移管手順(ステップバイステップ)
ステップ 1:Cloudflare にドメインを追加
-
Cloudflare Dashboard にアクセス
<https://dash.cloudflare.com/88ad6c8efdfb8975b9b7ae32832cbe6c> -
「Domains」→「Add a site」をクリック
-
ドメイン名を入力
- 例:
artronex.com
- 例:
-
プランを選択
- Free プランから開始できます
-
「Add site」をクリック
結果: ドメインが Cloudflare に追加され、状態は「Pending」になります。
ステップ 2:GMO 側で名称サーバーを変更
⚠️ 重要: このステップを完了してから、Cloudflare への移管申請を行ってください。
- GMO のドメイン管理ページにログイン
- ネームサーバー変更画面を開きます
- Cloudflare の名称サーバーを入力
GMO では最大 10 個の名称サーバーを設定できますが、実際には 2 個だけで十分です:
ネームサーバー 1: ALICE.NS.CLOUDFLARE.COM
ネームサーバー 2: BOB.NS.CLOUDFLARE.COM
ネームサーバー 3 ~ 10: 空欄(または入力しない)
注意点:
- 大文字・小文字は区別されませんが、GMO のデフォルト表示に合わせて大文字で入力することをおすすめします
- 名称サーバーは「NS1.VALUE-DOMAIN.COM」などの GMO のデフォルトサーバーと混在させないでください
- 「変更」ボタンをクリック
ステップ 3:Cloudflare で DNS レコードを設定
⚠️ 重要: 名称サーバーを変更すると、GMO 側の DNS 設定は自動的に引き継がれません。Cloudflare で再度設定する必要があります。
-
Cloudflare Dashboard でドメインを選択
<https://dash.cloudflare.com/88ad6c8efdfb8975b9b7ae32832cbe6c/artronex.com/dns/records> -
DNS レコードを追加
GMO の DNS 設定に基づいて、以下のレコードを追加します:
A レコード(3 つ)
| 名称 | タイプ | コンテンツ | プロキシ | TTL |
|---|---|---|---|---|
* | A | 163.44.176.20 | 🟠 橙色(Proxied) | 自動 |
@ | A | 163.44.176.20 | 🟠 橙色(Proxied) | 自動 |
www | A | 163.44.176.20 | 🟠 橙色(Proxied) | 自動 |
AAAA レコード(3 つ)
| 名称 | タイプ | コンテンツ | プロキシ | TTL |
|---|---|---|---|---|
* | AAAA | 2400:8500:1301:162::20:1 | 🟠 橙色(Proxied) | 自動 |
@ | AAAA | 2400:8500:1301:162::20:1 | 🟠 橙色(Proxied) | 自動 |
www | AAAA | 2400:8500:1301:162::20:1 | 🟠 橙色(Proxied) | 自動 |
MX レコード(1 つ)
| 名称 | タイプ | コンテンツ | 優先度 | プロキシ | TTL |
|---|---|---|---|---|---|
@ | MX | mxr.valueserver.jp | 10 | ⚪ 灰色(DNS Only) | 3600 |
TXT レコード(SPF、2 つ)
| 名称 | タイプ | コンテンツ | プロキシ | TTL |
|---|---|---|---|---|
@ | TXT | v=spf1 ip4:163.44.176.20 ip6:2400:8500:1301:162::20:1 include:mxr.valueserver.jp ~all | ⚪ 灰色(DNS Only) | 3600 |
_dmarc | TXT | v=DMARC1; p=none; | ⚪ 灰色(DNS Only) | 3600 |
プロキシ状態の説明:
- 🟠 橙色(Proxied):Cloudflare 経由でアクセス(CDN、セキュリティ機能が有効)
- ⚪ 灰色(DNS Only):直接アクセス(DNS 解決のみ、CDN 無効)
重要:
- Mail 関連レコード(MX、SPF、DMARC)は灰色にする必要があります
- Web アクセス用レコード(A、AAAA)は橙色にするのが一般的
ステップ 4:ドメインのアクティベーション待機
名称サーバーを変更した後、以下の状態になります:
- Cloudflare Dashboard でドメインの状態
- 状態:
Pending(待機中) - これは正常な状態です
- 状態:
- DNS 解決の確認
- DNS 查詢が失敗することがあります(
SERVFAIL) - これは正常です。DNS が完全に伝播するまで待つ必要があります
- DNS 查詢が失敗することがあります(
- 待機時間
- 名称サーバーの伝播:数分〜24 時間
- DNS レコードの伝播:24〜48 時間
- アクティベーションの確認
- Cloudflare Dashboard でドメインの状態が
Activeに変わるのを確認 - DNS 查詢が成功するのを確認
- Cloudflare Dashboard でドメインの状態が
トラブルシューティング:
24 時間経っても Pending のままの場合:
- DNSSEC の確認
- GMO 側で DNSSEC が有効になっていないことを確認
- DNSSEC が有効な場合、Cloudflare でアクティベーションできません
- 名称サーバーが正しく設定されていることを確認
- Cloudflare Dashboard で現在の名称サーバーを確認
- GMO 側でも同じ名称サーバーが設定されていることを確認
- Cloudflare サポートへ連絡
- Cloudflare Support でサポートケースを作成
ステップ 5:ドメイン移管申請
ドメインが Active になったら、移管申請を行います。
-
Cloudflare Transfer Domains ページを開く
<https://dash.cloudflare.com/88ad6c8efdfb8975b9b7ae32832cbe6c/registrar/transfer> -
ドメイン名を入力
- 例:
artronex.com
- 例:
-
Authorization Code(EPP Code)を入力
- GMO から発行した Authorization Code を入力
-
支払い情報を確認
- クレジットカードなどの支払い方法が有効であることを確認
- 移管には 1 年分の更新料が含まれます
-
プランを選択
- 通常は 1 年間で問題ありません
-
「Continue」または「Submit」をクリック
-
支払いを完了
-
移管の承認待ち
- 通常 3〜5 個の営業日で完了
- GMO から確認メールが届く場合もあります
-
完了の確認
- Cloudflare Dashboard でドメインの状態が
Activeに変わる - レジストラが Cloudflare に変わっていることを確認
- Cloudflare Dashboard でドメインの状態が
重要な注意点
1. DNSSEC の重要性
- DNSSEC が有効な場合、移管はできません
- GMO 側で DNSSEC を無効にする必要があります
- Cloudflare で DNSSEC を有効にするには、移管完了後に行います
2. 名称サーバーの変更タイミング
- 名称サーバーを変更してから、移管申請を行う
- 名称サーバーを変更してから、Cloudflare Dashboard でドメインが
Activeになるまで待つ - 移管申請を行う前に、ドメインが
Activeでないと進めません
3. DNS 設定の引き継ぎ
- 名称サーバーを変更すると、GMO の DNS 設定は引き継がれません
- Cloudflare で再度 DNS 設定を作成する必要があります
- 特に MX レコード、SPF、DMARC は重要です
4. Mail 関連レコード
- MX レコードは常に「DNS Only(灰色)」にする
- Mail トラフィックは Cloudflare 経由で転送できません
- SPF、DMARC レコードも「DNS Only」にします
5. 認証コードの有効期限
- Authorization Code は 4 日以内 に使用しないと自動的にキャンセルされます
- 使用する前に必ず確認してください
6. 移管のロック期間
- ドメインを登録または移管してから 60 日以内 は、再度移管できません(ICANN の規定)
- 60 日経過してから再度移管申請を行うことができます
7. Premium ドメイン
- プレミアム ドメインの場合、移管には追加の手数料がかかる場合があります
- 移管前に価格を確認してください
8. WHOIS プライバシー
- Cloudflare では WHOIS プライバシー保護がデフォルトで有効です
- GMO 側で WHOIS プライバシー保護が有効な場合は、移管前に無効にする必要があります
移管チェックリスト
移管前のチェック
- GMO 側で Authorization Code を発行済み
- ドメインのロックが解除されている
- DNSSEC が無効になっている
- WHOIS プライバシー保護が無効になっている(必要な場合)
移管中のチェック
- Cloudflare にドメインを追加済み
- 名称サーバーを Cloudflare のものに変更済み
- Cloudflare で DNS レコードを設定済み
- ドメインの状態が
Activeになっている - Authorization Code を正しく入力済み
- 支払い情報が有効
移管後のチェック
- ドメインの状態が
Activeになっている - レジストラが Cloudflare に変わっている
- DNS が正常に動作している
- Web サイトにアクセスできる
- Mail が正常に動作している
- DNSSEC を有効にするかどうかを決定
常見問題(FAQ)
Q1: 移管に失敗した場合、どうすればいいですか?
A: 支払いが失敗した場合は、支払い情報を更新してから再度試してください。Authorization Code が無効な場合は、GMO から新しいコードを発行してください。
Q2: 移管中に Web サイトがアクセスできなくなりますか?
A: 名称サーバーを変更した直後は、一時的にアクセスできなくなることがあります。通常、24〜48 時間以内に復帰します。
Q3: 移管完了後、DNS 設定はどうなりますか?
A: 移管完了後も、Cloudflare Dashboard で DNS 設定を管理できます。移管前の DNS 設定を引き継ぐ必要はありません(手動で設定します)。
Q4: 移管にはどのくらい時間がかかりますか?
A: 通常 3〜5 個の営業日で完了します。ただし、.mx ドメインは 10 日かかる場合があります。
Q5: Authorization Code を紛失したらどうすればいいですか?
A: GMO 側で再発行することができます。Authorization Code は 4 日以内に使用しないと自動的にキャンセルされます。
Q6: 移管をキャンセルできますか?
A: 移管申請後、GMO から確認メールが届くまではキャンセルできます。確認メールが届いた後は、GMO 側でキャンセル手続きを行う必要があります。
Q7: 移管後、ドメインの更新日が変わりますか?
A: はい、移管後はドメインの更新日が更新されます。通常、移管には 1 年分の更新料が含まれます。
Q8: 移管後、WHOIS プライバシー保護は有効ですか?
A: はい、Cloudflare では WHOIS プライバシー保護がデフォルトで有効です。
Q9: 移管後、DNSSEC を有効にできますか?
A: はい、Cloudflare Dashboard で DNSSEC を有効にすることができます。Cloudflare で管理されているドメインの場合、DNSSEC の有効化はワンクリックで可能です。
Q10: 移管を途中でやめますか?
A: 移管申請後、GMO から確認メールが届くまではキャンセルできます。確認メールが届いた後は、GMO 側でキャンセル手続きを行う必要があります。
トラブルシューティング
ドメインの状態が Pending のまま
- DNSSEC の確認
- GMO 側で DNSSEC が有効になっていないことを確認
- DNSSEC が有効な場合、Cloudflare でアクティベーションできません
- 名称サーバーの確認
- Cloudflare Dashboard で現在の名称サーバーを確認
- GMO 側でも同じ名称サーバーが設定されていることを確認
- Cloudflare サポートへ連絡
- Cloudflare Support でサポートケースを作成
DNS が解決できない
- DNS レコードが設定されていることを確認
- Cloudflare Dashboard で DNS レコードが正しく設定されていることを確認
- DNS レコードの伝播を待つ
- DNS レコードは 24〜48 時間かけて伝播します
- DNS レコードのタイプを確認
- A レコード、AAAA レコード、MX レコードなど、正しいタイプを設定していることを確認
Mail が動作しない
- MX レコードが正しく設定されていることを確認
- MX レコードは「DNS Only(灰色)」に設定されていることを確認
- SPF、DMARC レコードが正しく設定されていることを確認
- SPF、DMARC レコードは「DNS Only(灰色)」に設定されていることを確認
- Mail サーバーの設定を確認
- Mail サーバーが正しく設定されていることを確認
参考リンク
- Cloudflare ドメイン管理:https://dash.cloudflare.com/88ad6c8efdfb8975b9b7ae32832cbe6c
- Cloudflare Transfer Domains:https://dash.cloudflare.com/88ad6c8efdfb8975b9b7ae32832cbe6c/registrar/transfer
- Cloudflare DNS Records:https://dash.cloudflare.com/88ad6c8efdfb8975b9b7ae32832cbe6c/artronex.com/dns/records
- Cloudflare Support:https://dash.cloudflare.com/88ad6c8efdfb8975b9b7ae32832cbe6c/support
- Cloudflare ドキュメント:https://developers.cloudflare.com/
まとめ
GMO Internet, Inc. から Cloudflare へのドメイン移管は、正しい手順を踏めば比較的簡単に行えます。以下のポイントを押さえておけば、移管に失敗しないはずです。
- ✅ Authorization Code を事前に発行しておく
- ✅ DNSSEC を無効にする
- ✅ 名称サーバーを Cloudflare のものに変更する
- ✅ Cloudflare で DNS レコードを設定する
- ✅ ドメインが
Activeになるまで待つ - ✅ Authorization Code を使用して移管申請を行う
移管には時間がかかりますが、完了すれば Cloudflare の高速・安全なサービスを利用できるようになります。困ったことがあれば、Cloudflare サポートに連絡してください。
Happy Hosting with Cloudflare! 🚀
本ガイドは 2026 年 4 月に作成され、最新の情報に基づいています。